2010年02月28日

飼い主として事前に出来ること

こんにちは。芝田です。

最近、「うちの犬を探しています!」と言う張り紙や、「愛犬が居なくなってしまった」と言う話をよく耳にします。

今回は「飼い主としての心構え」として、沢山ある中から犬の管理のひとつである、飼い主として事前に出来ることをお話したいと思います。

A例 「自宅のドアがたまたまきちんと閉まっていなく愛犬が逃げ出した」
B例 「公園でリードを放して遊んでいたら捕まらなくなり逃げ出してしまった」
C例 「散歩の途中に大きな音がしてびっくりして首輪が抜けて逃げ出してしまった」

このような理由で愛犬が見つからなくなってしまったと言う話を聞き、ご愛犬が居なくなってしまったことは本当にお気の毒なお話なのですが、飼い主として事前に防げるべきことをやっていたのかな?と思うことがあります。

まず、A例についてですが、私たち犬の仕事をしている人は犬がいる所では自分がドアを出る時には必ずドアの開け閉めを完璧に行うようにしています。
ドアを開ける前には必ず後ろを振り返り、犬が足元にいて開けた瞬間に出て行ったりしないかを確認してからドアを開けます。そして、振り返りドアが完全に閉まるまでを見届けます。ここまでやらないと、開けた時には居なかったのに、閉じようとした時には出ていた、と言うこともあり得ます。
また、同じドアがらみでお話をしておくと、バスケットなどのキャリーケースやケージなどのドアの鍵もかけた後に再度、ガチャガチャと動かし、きちんとかかっているか、犬が足で引っかいた拍子に開かないかも確認します。

A例の場合、閉めたはずだったのに…では、犬は隙を狙って出てしまいます。
また、老犬で目が見えなかったり、痴呆の老犬は知らない間に徘徊してしまう事もあります。

お留守番をさせられることが好きではなく飼い主さんを追ったり、家の中よりも外が好きな犬が沢山います。
犬の盗難も最近は多くなっているようですからちょっとそこまで、でも出来れば鍵まできちんと閉めればこのようなミスも少なくなると思います。

また、家族全員で心がけるようにしてもらう、外部の方が出入りするのであればドアに忠告を張っておくなどして対策を練ると良いでしょう。

 次にB例ですが、自治体によっては公園、そのほかの場所でもノーリードは禁止されています。
 道を歩いていてもノーリードで散歩している方もたまに見かけます。
条例うんぬんを差し置いても、ノーリードと言うのは本当に恐ろしいものだと感じます。
例え、自分の敷地内だとしても犬がどう考えても逃げ出せない囲いのあるところでない限り、私はノーリードはお勧めできません。
 「うちの犬は呼べば来るので」
では、もし、猫や犬や鳥を見た時に絶対にそちらへ走りよらないと言う自身はありますか?
放すのであれば、ずっと犬を追っかけて見ていられますか?
走る犬を追いかけて捕まえることが出来ますか?

ほとんどの方がNOだと思います。

 相当な訓練が入っていない限り、本能が動かされた時には飼い主の声だけでは静止が出来ません。
急に出てきた猫や鳥、犬を見て走り出し、道路に飛び出し交通事故にあったということを耳にします。交通事故は、事故にあった犬や飼い主だけが辛いのではなく車を運転していた方も悲しい思いになりますし、場合によっては飛び出してきた犬を避けようとして操作を誤り取り返しのつかない事故にも成りかねません。
ノーリードにする場合には、飼い主が「万が一のことが起こっても承知のうえ」と言う覚悟を持ったうえで行うことだと私は考えます。

 次にC例ですが、これは突然に起こることですが中には花火の音や雷の音などで驚いて首輪を抜いて逃げ出してしまう、ということがあります。
 首輪は緩いと抜けてしまうのは当然ですが、実は胴輪も抜けようとすれば抜けるのです。
毛がふわふわしたポメラニアンやシェルティは毛の厚みで首輪を緩くしがちで、実は首は細く、スッポリ抜けてしまうことがあります。
どんな犬種でも首輪に指一本分のゆとりがちょうど良いのですが、散歩に出る前や毛の厚い犬はリードを鼻側に引っ張っても首輪が抜けないサイズにして確認すると良いでしょう。 

また、急に何かに驚いて逃げ出そうとして激しく尻込みをし、首輪が抜けそうになった場合は、
決してそれ以上リードは引っ張らずに、すぐに張っているリードを少し緩めて
すぐさま犬を抱きかかえる様にして下さい。
逃げちゃう!と思うととっさに引っ張ってしまいがちですが、
犬はその場から逃げたいがために余計に嫌がって引いてしまい、
スッポリと首輪が抜けてしまうことがあるのです。


どの例も、起こった後に「運が悪かった」のではなく、その前に飼い主としてやっておくべきことがあったのではないかと思います。

その上で、これだけのことをきちんと管理していても、前記のようなことが起きてしまった時に初めて「運が悪かった」と思うべきではないでしょうか。
 
 また、万が一、犬が居なくなってしまった時には、なるべく早いうちに周りに情報を流すことです。
動物愛護センター、保健所、警察、近隣の動物病院、ペットサロン、ショップ、お散歩友達、公園によく行く方、通学をする学生さん、工事現場やお店の警備員さん、張り紙、民間の動物愛護団体、ペット探偵、インターネットの掲示板など。
動物愛護センターや保健所では最近はインターネットで収容された犬の画像や情報がアップされます。

意外にも、まさかこんなところまでは!?と思うような地域で見つかることもあります。
突然なことや開放感から自由になった犬というのは自分でもどこに居るかがわからなくなることが多く、途方に暮れて遠くまで行ってしまうこともあります。

自力で歩いてだけでなく、いったん車で拾われて連れて行かれた場所で逃がされる可能性もあります。
一番情報が入りにくいのは、見つけた方が飼ってしまうということです。

では、逃げ出してしまった時に備えてもうひとつ事前に出来ることがあります。

それは、「迷子札」です。

首輪などに迷子札をつけておくのです。

これは災害時にも大変有効です。
(TEAM WILL だいひょーブログの1月20日、27日を参照して下さい!)

犬の名前はもちろん、飼い主の連絡先、名前を入れます。
もしも、知らない犬がリードも付けずに歩いていれば、
「あれ?あの犬はどうしたんだろう?」とたいていの人は思うと思います。
親切な方は捕まえて警察や保健所に連絡をしてくれるかもしれません。

その時に、口の利けない犬たちが自分の情報を教えることが出来るのはその迷子札だけなのです。

もしも、見つけた方がそのまま連絡を下されば、犬はいち早く飼い主さんの手元に戻ることが出来るでしょう。

マイクロチップと言う手もあります。それも良いと思います。
固体識別もきちんと出来ますし、拾った方とのトラブルもなくて済むかもしれません。
しかし、それ以前に一般の方が犬にそのようなマイクロチップが入っていることなどの情報はあまり持ち合わせていないことが多いでしょう。

まず、見つけた時に迷子札がついていれば、すぐに連絡してあげよう、と思うと思います。

万が一、その方がその犬を気に入ってしまったとしても、やはり、迷子札まで付けている犬を見たら良心がとがめるに違いありません。

それと、首輪も何も付いていない犬を見かけると、「捨て犬?野犬?」などと思い、では特別に警察や保健所に知らせなくて、そのままにしておけば良いかな、
中型犬以上になると、野犬だったら噛まれたら怖いし...や、
逆に捨て犬だと、自分が保健所や警察に通報することでその犬が収容されて殺される運命になってしまうのではなかろうか?
などと思ってしまう方も多いようです。


そうなると、なかなか情報が回ってこないことになり、犬はどんどん遠くに行ってしまうことでしょう。

また、最近ではCMもやっていますが、NTTコミニュケーションズが行っているサービスで、
「ワンにゃんバー」と言う、
「ペットのための電話番号、飼い主さんとつながる」
飼い主さんのプラバシーを守る、迷子札として使えるサービスなどもあります。
(こちらのホームページには迷子の際についても詳しく載っています)

 「事前に防げること」は飼い主としての責任です。
これは、自分や愛犬のことだけではなく、社会へのモラルとマナーにも通ずる
大切なことです。
まずはひとりひとりの飼い主さんが愛犬をきちんと管理をし、犬達を守っていきましょう!

ニックネーム nyo at 21:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする