2011年04月20日

いつでも、どこでも、誰とでも!

大変ご無沙汰しておりました。
芝田です。
皆さん、そしてご愛犬達はお元気でしたか?

この度の地震で、被災された方、または被災されたご家族ご友人がいらっしゃる方々にお見舞いを申し上げます。
また、1日も早い復興をお祈り申し上げます。

さて、東京は少し前に、桜が満開、所によってはもう散り、葉桜の時期となりました。

桜が好きな日本人にとっては、(私もその一人ですが)
待望の時期となりました。

卒業シーズンに咲くと、何だかわびしい気分にもなりますが、今年のように、4月に入り新たなるスタートを後押しされるかのようにパッと咲き、少々重いムードの日本を応援してくれているかのように強く感じます。
桜の下に居る人は、写真を撮ったり、上を見上げて微笑んだり、本当に幸せそうでした。

私には桜についてはとても思い入れがあります。

愛犬ユメタが17歳で旅立った時が、ちょうど桜が満開でした。

旅立つ当日は、3月下旬にしてはとても暖かく、朝、トイレをさせるためにベランダに抱きかかえて出た時には、
とても温かい風が吹きました。
「ユメタ、春だねぇ」と話しかけたことを、この季節の風を感じると、必ず思い出します。

約1年の寝たきり介護生活でしたが、仕事の時以外はずっと一緒に過ごすことができ、そして、老衰と言う形で自分の膝の上で最後を静かに看取ることができたことは、
飼い主としてこれ以上のない、最後でした。

彼が旅立って1年後、桜の咲く時期になると、「あ、もう1年かぁ...」と、そのことを思い出し、桜を見るととても寂しい気分になっていたり、
最後の時のことを思い出していたりもしましたが、
いつしか、命日はきちんとお覚えているものの
「あれ?何年経つんだっけ?」と、
よく数えないとわからないくらいになりました。

私は、それは決していけないことではなく、
そういう自分になれたことを、「これで良かった」と思うようになりました。

ユメタの前に見送った親子の犬達は、がんで立て続けに長い闘病生活を過ごし、壮絶な最期となりましたが、今ではユメタと同じ思いになりました。

ご愛犬とのお別れを経験した方に、私はいつかはこのような気持ちになる日が必ず来る、と思っています。
それはどのくらいの年月かは、人それぞれだと思いますが、
色々なことを得て、そう思う日がやってくると確信しています。

また、続きはそのうちに...


今回の本題はこちらです。

「いつでも、どこでも、誰とでも!」 です。

今回はこの題名通りに、愛犬達がいつでもどこでも誰とでも、過ごせる大切さについてお話いたします。

愛犬達は普段、飼い主さんと家で過ごしていることが当たり前ですが、今回の震災のようにいつ、どんな時に飼い主さんと離れて生活しなくてはいけなくなるか、わかりません。

震災でなくても、ご家族の事情や仕事の都合、病気で入院などで一時期でも離れて生活しなくてはならなくなる時があるかもしれません。

私がトリミングでお預かりしている犬達も、ケージの中で静かにしていられない子やホテルでお預かりしている時にケージでおとなしくできない子も居ます。

犬は知らない所に置いていかれ、入った経験がないケージや
場所で不安になるのです。

例えそこに飼い主さんが一緒でも、ケージに入ったことがない子は不安で騒ぎ出す子も居ます。

クレイトと呼ばれるケージや犬舎が犬にとって安全な場所だと言うことを犬に学習してもらう必要があると思います。

普段、お宅に居る時は、うちの子は大人しいし要らないは!とおっしゃる方も居るとは思いますが、では、もしも、入院したり、今回の災害の際に預ける場所でケージに入れなければならない場合がある時に、慣れない犬はどのようになるかと言うと、
泣き続ける、ケージを破壊しようと入り口を噛みついたり、前足でガリガリやったりします。

泣き続ければ当然、体力は消耗しますし、ケージをかじれば歯が欠けたり抜けたり、前足でガリガリやれば爪が抜けたりすることもありますし、足に怪我をすることもあります。

怪我だけでなく、いつもと違う状況の場所のクレイトに入れられ、
何が起こったのかわからず、精神的なストレスを受け体調不良や食事を受け付けなくなる子も居ます。

入院時は特に、食事をしてもらわなくて回復に向かわない場合などは、
せっかくの治療が上手く進まず、回復が遅れさらに入院が長引くこともあります。

シーズーやバグなどの短頭種の犬は目が出ているので、目を傷つけることもあります。

もちろん、鳴き声や音で周りの人には迷惑がかかります。

また、身体的に支障が出れば、治療が必要になります。
獣医さんが近くに居れば良いですが、災害時はなかなかその様な状況は難しいことでしょう。

そんな状況になった時に、見ている飼い主さんももちろん、辛い思いですが、何よりも愛犬達が一番気の毒な思いをするのです。

昔は犬をお預かりするとケージの中でもう、ずっと一日鳴いている子も多かったのですが、
最近はわりとおとなしくして居る子が増えました。

恐らく、昔に比べて室内でもケージをおいて犬のハウスを設ける習慣やしつけが浸透して来ていたり、小型犬をキャリーケースに入れて一緒にお出かけする犬が増え、ケージに入る習慣がついた犬が多いからだと思います。

犬にとって、ケージに入れることは決して可哀想なのではなく、安心を与えるシェルターでもあると言えるでしょう。

それを愛犬に教えてあげることが飼い主さんのするべきことだと思います。

ケージに入れるとは言っても、普段の生活でずっとお部屋の中でケージに入れっぱなし、と言うわけではなく、
「ケージに入って居る時間も作る」と言うことです。

そうすることにより、お子さんが居るお宅や、お客様が多いお宅や、お留守をしている時にいたずらが多い子には、飼い主さんにとっても、犬にとっても安全な空間になると思います。


ケージに入る練習をクレイトトレーニングと言いますが、このトレーニングは小さい頃から習慣づけることが一番教えやすいのですが、
成犬になってからでも十分にできます。

何よりも、嫌な思いをさせないこと。
ハウスに入ったら良いことがある!を条件づけることがコツです。

いきなりケージに入れ、長いこと留守にしたりしないようにして下さい!

ケージの中におやつを置いたり、おもちゃを入れたり、ごはんをあげる時はハウス!を習慣づけます。

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始めは戸を閉めず、
徐々に戸を閉め、静かにして居たら誉めて出してあげる!

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うるさくする時には出さずに静かにして居たら誉めて出してあげる!を
毎日、少しずつ繰り返して教えるようにします。
少し離れたり、その次には別の部屋に行ったり、と徐々に時間を長くして大人しければ短時間からのお留守番をさせてみます。

そのうちにお留守番の様子を察知すると、良いことがあるかも?と自分からケージに入るようになりますよ。

何かケージに悪いイメージがついてしまっていたり、しつけに自信がない飼い主さんはプロの訓練士さんにご相談すると良いでしょう。

ケージには、室内でサークルを利用し、寝床や移動用としても使える、バリケンネルなどの耐久性のあるプラスチックの犬舎を私はお薦めします。
ドッグショーに参加されて居る方は、丈夫なことから、多く利用しています。

航空会社の動物の輸送用のキャリーとしてのチェックをクリアーしていますので(IATA 国際航空協会の基準クリア)耐久性は抜群です。
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この前の地震の際にも、バリケンネルの上に花瓶や本が落ちてきましたが、中に逃げ込んで居た犬は無事でしたし、きちんとしたデータは入手していませんが、(入手したらアップします)ある程度のことでは大丈夫だろうと信頼をおいていたので、
ケージの中に寝床としてバリケンネルを置いておいて良かった、と感じました。

折りたたみは出来ませんが、真ん中から上下で外し重ね合わせることができます。
ひとつだけ難点は、夏、風通しが良いほうではないので直射日光が当たるところや、風が通らない暑い所には置かないように気を配って下さい。
これはバリケンネルに限らず、どのクレイトに関しても言えることです。

また、車に乗る時にはクレイトに入れば、運転する飼い主さんも安心です。
キャリーケースなどに入る小型犬であれば、タクシーや電車に飼い主さんと一緒に乗ることができます。

クレイトトレーニングの他には、誰に預けられても、触られても、大丈夫で居られること!です。

犬によっては家族以外は慣れないどころか触らせない、なんて子も居ます。

前記のように、様々な理由でどんな状況下で預けなくてはならなくなるか、わかりません。

飼い主にとっては、自分にしか懐いていないと言うのは、ちょっと嬉しい気もしますが、預けていてご飯も食べないと聞いたら心配でなりませんよね?

私の先代の愛犬にもそのような子が居ましたが、預けていて心配で仕方なかったです。

そのことを踏まえて、現在の愛犬は、誰でも、どこでも大丈夫なようにしたところ、
預けていても、本当に気が楽です。
あなたは私が居なくても生きていけるのね、なんて思うとちょっと寂しい気もしますが、犬の為を思えば嬉しい限りです!

誰に、どこに預けられても普通にご飯が食べられて、排便、排尿ができるように。
これが犬が健康で居られる条件の一つでもあります。

では、どうしたら?

犬の性格によっては、まったく気にせずにどこでもいつもと変わらず、なんて子も居ますが、
知らない場所が苦手な子には、出来るだけ知らない場所に飼い主さんと行ったり、知らない人がダメなら、公園で会うお散歩仲間やおうちに来る方に協力してもらい、
おやつをあげてもらったり、おやつもダメなら触らなくても良いので、ただ居るだけから始め、声をかけてもらうことに進み、と少しずつ知らない人も怖くないと言うことをわかってもらうようにします。

協力してくれる人にお願いしたり、信頼のおける獣医さんやペットホテルやペットシッターさんに相談をして、短時間から預けることから始めても良いでしょう。

そうする小さなことから始めれば、年齢に関係なく習慣づけ、覚えることができます。

犬は習慣で覚えることが沢山あります。

犬は人間とは違って言葉で刻々と話してそれを理解し、物事を覚えていくことはできません。

すべて、習慣、条件づけ、体を使った経験で覚えていきます。ですから、どんなことも少しずつ根気よく覚えて行ってもらう必要があります。

普段、おうちでお部屋でフリーで生活している犬が、何もない幸せな状況でしたら、チームウィルさんのように、ケージレスのサービスに預けてお出掛けもできますが、
災害時などで被災した場合にはまず、おうちと同じような状況は難しいでしょう。

ペット同伴の避難所を設けて居る所やペットの収容所も出来始めて居る所もあるようですが、そのような所で生活する為には上記のような習慣やマナーは必須になります。

毎回申し上げますが、これらの犬の社会性については飼い主さんのモラルが求められ、飼い主さんの責任でもあります。

また、モラルやマナーだけでなく、何よりも愛犬が健康で怪我なく居られるための大切なことで、これは急にできることではありません。

「備えあれば憂いなし」と言う言葉や、

私の座右の銘のひとつでもありますが、
相田みつをさんの作品で、

「できない、のではなく、やらないだけ」と言う言葉があります。

私はことあるごとに思い出しますが、心に刺さる言葉です。

どうか、犬達の為にも、いつでも、どこでも、誰とでも!を忘れずに!







ニックネーム nyo at 00:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする